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二人乗り自転車タンデムで夫婦世界旅行後は、長野県は白馬村へ移住。 現在は、就農し『倉リ(くらり)農園』を2019年春に開園! 農業だけでなく、古民家再生、ログハウス建築、サイクリング、スキースノボー、ボルダリング、釣り、etc,,,と新しい地で大忙しな毎日。 あ、育児も大忙し…

2016/06/22

【黒部】参加条件は「運」だけ!関係者以外見れない黒四発電所までの大人気「黒部ルート見学会」に行ってきた(前半)


 5月某日。
安曇野のアパートにある封書が送られてきた…


中身は、黒部ルート見学会の当選の通知!

以前、室堂までアルペンルートを利用したときに、応募用紙があって試しに切手貼って送付してみたら当たった訳だ。
(以前⇒【登山】日本語が聞こえてこない!?黒部アルペンルートが開通したので行ったら外人だらけの通勤ラッシュな...


その前に、黒部ルート見学会ってなんぞや?


地図と見ると「黒部トンネル関電専用道路」とありよくわかるのだが、日本一のダム「黒部ダム」には建設時に作ったトンネルがいくつかあるのだ。現在、そのトンネルは観光用だったり保全用だったりする。




 ルート断面図

黒部ルートは一般開放はされておらず、少人数の公募スタイルのみで見ることができる年間2000人ほどしか見学できないレアな無料見学会なのである。

詳しくはwiki先生でどうぞ!

黒部ルート(くろべルート)は、黒部峡谷鉄道本線欅平駅から関西電力黒部川第四発電所を経て黒部ダムに至る、関西電力の物資輸送ルートの総称,,,
(wiki⇒黒部ルート - Wikipedia


応募は関西電力のHPに詳しくあります⇒ 関西電力黒部ルート案内


さて、そんな運を使って、当選した日は…あいにくの天気!
でも、まだ雨じゃないだけいい。


まずは、30km北上した大町市は扇沢を目指す。


はい、扇沢駅。
前回来た時と違って、ガラガラ。


 トロリーバス。
こちらも、貸切。

貸切状態じゃなくて、本当に我々しか乗ってない…


 この扇沢から黒部ダムまでの関電トンネルも、建設用に作られたトンネルだが、
現在は観光用にも利用されていて一般開放されているわけだ。


へい、黒部ダム!
 

 うむ!…天気悪いな…

でも、今日の観光には天気はあまり関係ない。
なぜなら、

 
観光する場所は、秘密のトンネルと地下だからだ!

あ…
これは、普通の黒部ダム駅を結んでるトンネルです。


ここも、駅内のトンネルです。

ぜんぜん秘密じゃない場所です。


ここからが、本番。
まずは、参加者集合後に、ナイフなど持ち込み禁止チェックが入る。
金属探知機で全身調べられます。
そしてルート上はずっとヘルメット着用義務。

それだけ、厳重な場所で、秘密だということだ!

 
いきなり、通常は立ち入ることのできない先ほどのトロリーの路線に入ります。

 あ、でも、すべて撮影OKですわ。ぜんぜん秘密じゃない?
安全上の理由で動画だけ不可。

理由は、撮影しながらだと転倒して危ないから!
このルートは、一般開放されてる観光ルートでないので、危険物がいっぱいというわけです。


 ここは、バス路線上。天井にトロリーバス特有の架線が走ってます。
普通のトンネルじゃないから、歩道なんてありませぬ。

感覚的には、電車の線路を、電車のこない時刻中に横断してる気分です。


 黒部ダム駅から路線を徒歩で逆走すること数分。
分岐の横穴がでてきます。


 ここの、バスが待機。

この先にある発電所までの10km先まで専用トンネルが続きます。
完全に一般ルートではなく、発電所までの保全用ルートです。


 まぁ、バスはいたって普通の一般の中型バスです。
トンネルが狭いから大型は無理ですな。

 乗り込んだら、まずはガイドさんから、万が一の場合の安全講習。
完全地下ルートですからね。
火災時は煙が危険ですから、その防煙マスクの講義です。


 バスがぎりぎり通れるトンネルを進んでいきます。
ただただ漆黒のトンネルです。


 いくつか横穴があり、そのひとつで途中下車。


ここは樽沢横坑。
ちなみに、この横穴は土砂を排出する用だったそうな。


 トンネル内は寒いくらいの温度。


石灰成分のつらら?


 洞窟ですな。


 お、出口だ!


 切り立った崖と、見える山は…


剣岳。
後ろ側なので、後剣と呼ばれてるそうな。


 じゃ、戻りますよ~


 はい、再びバスに乗ります。


 再び進みます。
でも、すぐにある施設に到着。


関電スタッフのバスですかね?


 バスを降りると、目の前には、狭い空間。


 秘密基地らしくなってきました。


 現在地。

ここから専用ケーブルカー「インクライン」でさらに地下に下ります。


このケーブルカーが秘密基地っぽくてかっこいい!

さぁ、さぁ、乗り込みますよ。
思ったより小さい設備です??


 乗り込みますよ!


乗り込んでみましたよ!

乗り込んでも狭い。 30人で満員か?


 窓の外、っていうか奈落のそこはこんな感じ。
真っ暗で見えませんね。


 単純にいうと、こんな設備だそうです。
傾斜角度はスキージャンプのジャンプ台と同じくらいだそうです。


では、出発です。
 

 お、お、おう!
地球に再突入するシャトル内な気分?

 が、非常に遅い!
人専用ケーブルカーなら5分な距離を、40分もかけて進みます。

それは、もともと25tまで運ぶことが可能な荷物専用だから。
本来は、荷物を積む場所に銀色の人専用客車を載せてる状態だそうです。

そのため、大型荷物を運搬するときは、この客車をクレーンで吊り上げて外すそうな。

 
さて、イマイチ傾斜角度と迫力が伝わりません。

乗ってる我々ですら、このインクラインの大きさがわかってませんでした。
ええ、下から来る反対のすれ違い車両を見るまでは…


お、すれ違い?


すれ違った!
銀色の部分。あれは、我々と同じ客車部分。


で、下部部分??


でかい!でかいぞ!
そして無骨な格好がかっこいいぞ、インクライン!




 見事に闇夜に吸い込まれていきました。


 さて、後半は、2002年の紅白歌合戦のときの、映像大会。

なんで?
この年大流行したプロジェクトXの主題歌の中島みゆきがこの施設で熱唱したから。

この映像のおかげで、見学中はずっと地上の星の音楽が頭に流れてましたわ…


そして、到着です。


  ここは、発電所施設のある場所。
つまりここが、黒部第四発電所、通称クロヨンです。
 
 天井にはクレーンのレール。
インクラインから荷物を降ろせるようになって降ります。

ちなみに、この奥のシャッターの裏側には、すでに巨大な発電施設室があります。

 
 インクラインの出口の床には線路が引かれてます。


 今度は、その線路沿いに進んでいきます。


現れたのは、地下駅。


 黒部川第四発電所前。

まさに駅ですねぇ。
でも、JRの時刻表にも載っていない関電トロッコ電車専用駅です。


 こちらは、振り返ってインクライン方面。


 駅から横道に入ると、きれいな通路と玄関が。

ここが、クロヨン発電所の入り口です。


 はい、当事の社長のモニュメント!


 まずは、会議室(PR室)に通されます。


 わかります!
ここで、秘密の会談が行われてる訳ですね!


ここでは、モニターで説明。


 そして、お隣の部屋の発電所ルームへ!


 これまた広すぎて距離感がおかしい。


 実際に近くまで行って見ましょう!


これが、発電タービンの水があたる羽部分だそうな。
意外と小さい?


続いて、コントロールルーム!


核戦争後に出てくる司令部みたいだな、おい。

ここは、現在は完全に無人で遠隔コントロールされているそうな。


 今度は地下へ。


 発電中タービンの真下へ。


せっかく発電中なので、間近で見せてくれると、ドアを開けると…

う、う、うるせぇ…


高速回転してる軸が、騒音と突風を作り出しております!!

いやはや、なかなかに濃い午前中でした。


昼食タイムは、先ほどの会議室で。
黒部の水とお茶はサービス。


食事は持参です…

ちなみにこの施設の上水は湧き水。下水は処理後に地下浸透だそうです。
そして、電気は自分とこでたくさんあるからねぇ。


これが、全体図。
とっても地下設備とは思えない立派な環境です。

 中央の左上からの滑り台みたいのが、インクライン。
 そのまま右側にまっすぐ伸びてるのはトロッコ電車です。

左右に、発電施設と、変電施設ですかね。


お隣の部屋は、中島みゆきソファーのある応接間
中島みゆきが座った同じ場所に座ってご満悦の様子のtomomi?


ついでに、サインと当時の雑誌とか…

さきほどのインクラインといい、よっぽど関西電力は中島みゆきに感動したらしい。


ついでに、マンガ常務島耕作。

黒部ダムが登場する話。
主人公に「黒部川全域でたった90万kw?関西圏の一日の必要電力の1%にも満たないじゃないか」って言われてます。

そう、関電管轄の一日に必要な電力量は2000万kw…



さて、昼食が終わったら専用トロッコに乗りますよ!

扇澤から黒部ダムまでの関電トンネルの破砕帯の工事も大変だったけど、
この先の高熱隋道も難工事で有名。

破砕帯の詳しくは、石原裕次郎主演、黒部の太陽をどうぞ。最近、香取慎吾主演でもドラマ化しましたね。
wiki先生⇒ 黒部の太陽

高熱隋道はこちら
wiki先生⇒ 高熱隧道


 黒部川第四発電所前よりご乗車の専用トロッコはまもなく出発しまーす♪


つづく…




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