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二人乗り自転車タンデムで夫婦世界旅行後は、長野県は白馬村へ移住。 現在は、就農し『倉リ(くらり)農園』を2019年春に開園! 農業だけでなく、古民家再生、ログハウス建築、サイクリング、スキースノボー、ボルダリング、釣り、etc,,,と新しい地で大忙しな毎日。 あ、育児も大忙し…

2014/09/04

【沖縄】離島に出稼ぎに行くと、一日はこんな感じで終わっていき…そして繰り返される

 初日こそはトラブルで工場の動かなかった出稼ぎ生活。
その後は順調に日々が過ぎていく。


静寂につつまれし朝の散歩の風景。
海の向こうには石垣島。

24時間体制の工場からは常にボイラーの煙が上がっている。


 散歩途中に、ヤギにエサ。
ヒモで繋がれてるから、とどく範囲の美味しい草は食べつくした模様。

柔らかそうな葉っぱをあげると喜んで寄ってくる。


今日も一日が始まる!

って、なんの仕事をしにわざわざ大阪から出稼ぎにきているかというと…



これです。
サトウキビ。

島のほとんどの農作物はこれ。
2年で大きくなって台風にも強いという、海外でもよく飲んできたサトウキビジュースの元です。


サトウキビを刈る仕事もあるけど、メインは工場にて黒糖を作るライン作業。

旅人の間で沖縄の出稼ぎといえば、製糖工場というのは有名な話。
小浜は島が小さいので2ヶ月間。西表島は3ヶ月だそうな。


 刈り取ったサトウキビはすぐに駄目になっちゃうので、各島に製糖工場があるそうな。
この年明け時期は、どの島の工場でもフル稼働!
というか、それ以外の時期はひたすらメンテナンスだとな。

そのため、工場は24時間体制の2交代。
朝8時から20時の12時間の昼勤。夜勤は20時から朝8時までだ。
夜勤と昼は1週間交換。60日フル稼働でお休みは基本ありません。工場トラブルか原料不足くらい。

夜勤も辛いが何がもっと辛いかって、昼勤と夜勤交代の日。
その日は18時間労働になるのだ。一日って24時間しかないんですけど?

・交代日前日20時から翌日14時まで(18時間勤務)
・交代日昼勤14時から翌日8時まで(18時間勤務)

つまり昼勤から夜勤に変わるとき、次の出勤まで18時間ある事になるが、
人間、たった18時間では体は昼夜逆転しない!これが辛い辛い…


 寮の食堂。

工場から徒歩5分の場所に寮(部屋、トイレ、湯船付フロは男女それぞれ別)がある。
3食付で1000円/日で給料から天引きだった。

通常、夜勤と昼勤の2人部屋になるので、一人部屋と変わらない。
同じ部屋の人間には工場のタイムカード押す時しか会わないまま日々が過ぎていく…


 これだけ勤務時間が長いと楽しみは食事になってくる。


今年は、寮のまかないの人たちが頑張ってくれたらしく、まかないがおいしいと島中に噂がながれたほど。
たしかに、よく食べる工場勤務ですから食事は重要だよね。
常に3.4品のおかずに汁物、ご飯が用意されていた。

 
バイキング方式のため、ついついてんこ盛りによそってしまう。
おかげで、夜勤や長期労働で痩せると有名な製糖工場で、太る人間増発!

和食から洋食、韓食、中華までなんでもござれなまかない料理でした。


昼勤の場合は、20時に仕事が終わってから散歩してたら真っ暗になってしまうので部屋にいたが、
夜勤明け朝8時だと外は丁度気持ちいい時間になっている。

となると、体は眠いのに、散歩に行きたくなるのだ。
 

 で、毎回行くのは決まって大岳。

 
大岳からの景色。
夜勤明けのまぶしい朝日は、毎回の日課になっていった。



梅。
小浜島ではもう1月終わりには梅が咲いていた。

沖縄全体でも、桜が1月2月だもんねぇ。


で、散歩の帰りによるのは、商店。
コンビニなんてないから、日用品は島に数件ある商店に頼るしかない。

石垣島では、だいたいのスーパーが無料で離島までの船積みのサービスをしている。
石垣に知り合いでもいれば離島まで船積みの手配をしてもらって、安く日用品を手にする方法もあるけど、我々には出来ない方法である。



 コンビニサイズの商店。
定価販売か、ちょっと高めな値段設定。

それも船代を考えると妥当な値段なのか。


 調味料から、お肉、野菜まで。
やはり生ものは数も種類も少ない。



日持ちする物は多いんだけどね。


ビール!
一応発泡酒から沖縄ビールまで。

本土の激安大型スーパーに慣れてると高く感じるけど、コンビニ価格だと思えば…ねぇ?


沖縄ビールも多数ございます。

 
 もちろん、沖縄といば泡盛もありますぞ。


泡盛って結構いいお値段するのね。


寮からの景色。
夕日。
夕日だけど、夜勤の場合は出勤タイムになる。

昼勤だと、もうすぐ勤務の終わる時間。
繰り返される毎週に感覚が段々狂っていくのだ。

 
 さて、散歩終わったら楽しみはこれ。
ポテチとコーラ。

一時期、両方やめれてたのにな…日本で仕事してるとついつい手を出してしまう高カロリー選手の体表だよ。


部屋に帰ると手紙書いたり、ちびちび泡盛を飲んだり…

ちなみに寮にはネット環境はないです。
TVも食堂のみ。
各自、モバイルネットや携帯電話使ったりしてます。


そんな事してると夜はふけていき…


 生姜泡盛が手に入ったとか…


今日の夕食のおかずが余ってるとかで…



飲み会が始まったりもします。

半分くらいが、沖縄県内からの毎年の出稼ぎ組。
後は旅人や、季節労働で日本を回ってる人間が多い。

となると、酒飲む人間が多い率が高い…様な気がする?
おかげで気づけばどっかしらの部屋で宴会騒ぎが聞こえるのだが、就寝時間になるとピタリと静かになるのだった。

次の日、寝不足だと辛いのはよくわかってるからね…


そんな沖縄の製糖工場の期間工だが、自分は直接工場に電話を入れて、採用情報を聞いた。
他の人はリピーターや、リピーターの紹介とかが多かった。
通常はHPやハローワークに掲載もするそうだ。
毎年11月頭あたりから年明けの勤務の募集が始まるらしい。 

時給も最低賃金くらいだし、長時間勤務に休みなしの激務で、遊ぶ事もできない。
それでも、超過勤務手当てや交通費も一部負担で、島にいるとお金を使う時間も場所もなくお金は貯まると思う。


何より、日本とも思えない風景や避寒がてら、リゾート島である小浜島のシーズンオフ期間過せるのも悪くない。



※これは、日本本土がまだ氷点下近くな気温になる2014年年明けから春先にかけてのお話です…

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